新しいロドプシン
近年、光遺伝学(オプトジェネティクス)というものが開発され、神経科学を中心に強力な研究ツールになっている。
光をON/OFFすることで、好きな場所の神経を、好きな時に活動させることができる。
(現在最もポピュラーな例で、さらに発展的な手法も開発されてきている。)
この手法を用いて、~を司る神経回路などが数多く発見されてきた。
(ちなみに、この手法を作ったKarl Deisserothはノーベル賞受賞は時間の問題だと考えられている。)
-----
これまで、このロドプシンはタイプ1(主に微生物由来)、タイプ2(主に動物由来)が知られてきた。
驚くべきことに、今回の論文は全く新しいタイプのロドプシンを発見している*。
------
具体的には、微生物由来光に反応する(all-trans-retinalに反応する)遺伝子を探索し、
これらの構造をみると驚くべきことに、タイプ1/2とは逆向きに細胞膜にはまっているとともに、
(チャネルといえるのか??)
-------
未だに新しいタンパク質がみつかるのは非常に驚きだった。
自分の勉強不足もあるが、これからの研究が楽しみな論文だった。
------
参考
* A distinct abundant group of microbial rhodopsins discovered using functional metagenomics, Nature, 2018